ブレーキパッドの交換は、本来プロしかしちゃいけません。
ただ、車検でよくわからんパッドを付けられるより、ネットで好きなメーカーのものを買って、使ってみたい人も少なくないはずです!…ぼくはそうでした!
できますよ!次の注意事項だけ守ればOK!
ただ、本当の初回だけは「車検の直前にDIY」しましょう。保険ですな、保険。ブレーキパッド、車検出すときに、車屋さんにひとこと、「自分で交換したんで、念の為ボルトのゆるみがないかチェックして欲しい」ことを伝えておきましょう。
自分でブレーキパッドを交換するときの注意事項!
ブレーキパッドの交換は、失敗がゆるされませんよね?
なので、注意事項は「パッドの交換以外に絶対に手を出さない」に尽きます!
あなたが器用な方で、おおよそのブレーキ構造を知っていたら、ブレーキオイルの交換にも挑戦しようとしてしまうかもしれません。
絶対にやらない方がいいです!
まず、万一うまくできなかったとき、足りないパーツや消耗品をどうやって買い足しに行くのか??ブレーキの効かない車では買いにいけません!
また、ブレーキオイルはすぐに酸化してしまうので、必要分だけを買う、一般家庭で保管しとくことを考えると、車検の時にやってもらったほうが賢い選択と言えます。
もし、大型二輪も持っていて、自分でメンテしてるんだという方ならいいかもですが、ブレーキホースからの漏れなどはやはりプロの感覚で「交換したほうがいいよ」「まだ行けるよ」とアドバイスを貰うほうがいいと思います!
ブレーキパッドの交換方法(ディスクブレーキ・シムなし版)
タイトルから「シム」「シム」っていうけどそれなんなん?って声が聞こえてきます。
バスとかトラックのブレーキって「キーッ」て鳴りますよね。
あれが鳴らないように、ブレーキパッドの背中側に鉄板を、コッテリとしたグリスではっつける必要があるんです。このブレーキ鳴き防止板を「シム」っていうんです。
上の写真でいうとパッドのフチに黒い鉄の爪が見えていますよね?コレがシムですー。で、パッドの交換時には新しいパッドに今のパッドについてるシムを移植するんですが…そこは、はじめから付いているものを買えば問題ないので、初心者におすすめなのです。
で、めんどうで時短になる、「シム付きブレーキパッド」を買ってください。もう、新旧パッドを交換するだけの超簡単作業です。
なお、そもそもシムがないタイプのパッドを使っている車もあります。
もしも、シムなしを買ったしまったら、車検の時に、車屋さんに「コレつけてほしいねん」とオーダーしましょう。
自分でする場合は、
今車のブレーキパッドについているものを流用することとなります。
また、リアブレーキはディスクブレーキでないこともあります。まずは自分の「愛車名+ブレーキパッド」で検索して調べてから着手を!
貼り付けるための、ねっとりザラザラグリス(パッドグリス)だけ別途購入が必要です。急がないのなら、パッドを買ったネットショップに小分けで売ってもらえないか相談すると安価に手にはいったりします。30gもあれば十分だと思いますが、車検依頼先でつけてもらったほうが面倒がありません。
注意事項を知った上で、ブーレーキパッド交換方法
まずタイヤを外します。外すとすぐそこにブレーキディスクが!
このディスクを左右から油圧で押して挟んでブレーキをかけてるわけですな。
自転車の前輪ブレーキと似た構造ですよね!
ブレーキキャリパーをうごかして、隠れている古いパッドを外そう
ディスクブレーキにカニみたいなのがついてます。これがキャリバーです。
かなり重いもので、上下2箇所のボルトで止まっています。
だいたい固着してるので、CRE556を吹きかけて、3分ほど放置しておきましょう。勝手に浸透しながらサビも溶かしてくれます。
CRE556は、そこらへんのホームセンターで売ってます。ぼくはめんどくさいのでアマゾンで買ってますが…
ただし、絶対にボルト以外にかからないように注意して下さい。
すべるブレーキって、意味がないので…
それでも、足回りのボルトはだいたい硬いので、メガネレンチや長めのラチェットをかけてプラハン(プラスティックハンマー)でコツコツと叩いてやります。
ボルトのうち、下側は完全に抜き取ります。
上側は、つけたまま作業したいので緩めるだけにしておきます。下から上に持ち上げた状態が上の写真です。丁寧にするなら、ボルトの穴とサスペンション(バネのとこね)にタイラップで吊り下げておくと安心です。
ほんとに重いので、指を挟んだりしないように!
で、お目当てのブレーキパッドが見えるので、左右にめくるように「パコ」っと外します。
でも、このまま新しいパッドをはめようとしてもハマりません。
ブレーキを踏んだら、油圧でせり出してくる「ブレーキシリンダー(ポッドともいう)」という短く丸い鉄のパーツがあるからです。
シリンダーを広げないと、パッドが入らないので、めがねレンチや薄い万力みたいなもので広げるんですが、初心者こそ下のような専用器具(ピストン戻し)を使ったほうがいいです。
傷つけてしまったり、斜めになってもいけないので、できれば。だいたい2,000円もしません。
ブレーキパッドを油圧で押すブレーキシリンダー
無事にブレーキシリンダーを広げたら、新しいパッドをはめ込みます。ボルトも何もなく、ただはめ込むだけです。ただ、内側と外側が間違っていないかはご注意を。
ここで、シムをつけないではめてしまえば手抜きできます。
シムがなくても、もちろん車検には通ります。ブレーキ鳴きさえなければ、シムなしでもOKです。よほどハードなブレーキングをする峠族なら、パッドの摩耗なども考慮してつければいいと思いますが、買ったブレーキパッドに古いパッドのシムが合わないことがあります。
そんなときは、すっぱりあきらめてシム無しで。
シムをつけるなら、パッドグリスを米粒3〜5粒分くらいをパッドとシムの間に塗って、グニューっと押さえつけましょう。
イメージは、入れ歯のポリグリップみたいな感じ。押し付けて、グリスが広がる感覚があったらそれで十分。あとは、走行中ブレーキを踏むたびに広がってくれます。
ブレーキパッド部分には、鉄のシムがハマっているのが見えますね。
で、ディスクの側面にディスク鳴き止めスプレーをかけました。ここまでしなくても、新品のパッドの縁を、道路のアスファルトで軽く削ってやるだけでもOKです。
さて、だいたいの流れは伝わりましたでしょうか?
最後、緩めたボルトを既定値で締め付けるのをお忘れなく。ネットでググれば締め付け値もだいたい書いてくれてる人がいます。
締め付けはトルクレンチで確実に。この締め付けだけはシビアに、正確にしましょう。命に関わりますから。
デジタル表示のものは不要です。壊れやすい上に、高いので。
上のようなものなら10年は使えます、しかも3,000円台。タイヤ交換のナット締め付けにも必須です。だいたい130N-mもあれば、たいてい行けます。タイヤ交換を自分でするなら、1回でもとが取れるのでおすすめ。いろいろあるので、アマゾンで「トルクレンチ」と検索してみて下さい。
繰り返しますが、本来は素人が手を出してはいけない部分です。本筋は、車検の時にでも、車屋さんに「このブレーキパッドつけてほしいねん」と組付けをお願いするのが通常です。
知識として参考にして下さい。
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